本ページでご紹介する屋根は、急勾配で瓦葺き(飾り屋根)と言う非常に珍しい屋根です。
長年に渡り瓦の重さに耐えきれなくなり、下の写真(1. 屋根瓦下し工事) のような状態になってしまいました。
そこで重たい瓦葺きから、軽量の金属屋根 横葺き一文字葺きに替える工事をご依頼を頂きました。


1. 屋根瓦下し工事

まずは、このいつ崩れてもおかしくない瓦を慎重に、一枚一枚剝がしていきます。

瓦を剝がしていって判ったのですが、瓦自体の重みで下地ごとずれていました。屋根の形状にもよるのでしょうが、弊社としても下地ごとずれるのかと、少々驚きました。


2. 屋根下地撤去工事

瓦を下ろしたら、下地の野地板(ベニヤ板)を剝がします。

既存屋根の野地板は、一番薄い3mmがが張られていました。この野地板は雨漏りで腐食し、グズグズになっていたので撤去しました。
次に下地垂木(野地板を固定する下地材)を確認すると、垂木までも腐ってしまっている所もあり、これも撤去しました。


3. 屋根下地垂木の調整工事

屋根全体的に下がってしまっている所を通常の位置までジャッキアップして持ち上げ、固定していきます。

既存屋根の鉄骨骨組みであるアングルと垂木がしっかりと固定出来たら下地垂木工事の完成です。
既存の屋根の下地垂木工事はここのアングルと垂木が瓦の重みでずれてしまった為ではないかと思われます。

※ 通常の木造住宅では、アングルは使用されておりません。


4. 屋根下地工事

下地垂木が終わったら、次に屋根下地の野地板を取り付けていきます。

既存のものは薄い3mmの野地板を使用していましたが、弊社では、現在の新築工事の基準でもある12mmの野地板を使用します。
12mmの野地板を使用する事により以前より丈夫で耐久性の有る下地を作っていきます。


5. ルーフィング工事

次に下地防水シート ルーフィングです。
ルーフィングと一言で言っても色々な種類がありますが、今回使用するのは、「タジマ ルーフィングEX 」です。ゴムとアスファルトを使用しているため非常に丈夫なルーフィングです。

ルーフィング工事は屋根からの雨漏りを防ぐ重要な工事です。戸建住宅用の防水シートは20種類以上あります。

低価格な物から高価格な物まで種類はさまざまです。防水シートを選ぶ際には弊社では、屋根の種類や傾斜角度、予算などお客様の住宅に適合した商品をオススメ致しております。


6. 屋根軒先工事

屋根の軒先に唐草という部材を取り付けます。唐草とは、軒先に取り付ける水切りの役目をするものです、(屋根本体を取り付ける最初の部材)通称安全唐草を取り付けます。

唐草を取り付ける事により、軒先からの水の侵入や、屋根本体との一番最初の接合部分なので、真っ直ぐ取り付けます。屋根を葺いていく基準となる部分ですので、曲がらないように確認しながら取り付けていきます。


7. 屋根本体工事

屋根本体を取り付けていきます、軒先の工事で取り付けた唐草に、軒先を引っ掛けて下から上えと取り付けていきます。
今回の横葺きでは、屋根材の結合部分が、しっかりと互い違いに重なり合うように結合させていきます。

屋根の下地垂木に直接ビスで止付けていく為、より丈夫で安心な屋根に仕上がります。


8. 雨押え・ケラバ工事

本体が葺き終わったら、雨押えとケラバを取り付けていきます。

雨押えは、壁と屋根の接合部分なので、雨漏りしやすい部分でもある為、より丁寧な作業が求められます。ケラバ(屋根の左右の端部分)も水が入らないように屋根本体を立ち上げて水返しを加工してから、取り付けます。特に屋根の淵なので、目立つ所なので、真っ直ぐ綺麗に取り付けていきます。


9. 仕上げ・清掃

仕上げに、足跡や汚れている所、家の周りなどを念入りに清掃して工事完了になります。

お客様が確認しにくい部分などは、写真にて完成をご確認いただきます。

複雑な飾り屋根は、プロガードにお任せください!

弊社では、飾り屋根などの通常とは違うデザイン性に富んだ屋根の施工もお受けしております。
お客様の理想の屋根に仕上がるように、プロガードの持つ経験と実績をもとに、全力で取り組んでおります。


屋根についての



豆知識

屋根は家を強い日差しや雨から守る重要な部分です。屋根について詳しく知れば、より良い屋根リフォーム工事プランをたてられます。

屋根の各部位について
屋根の形状について
屋根材 粘土瓦について
屋根材 スレートについて
屋根材 金属系屋根材について
金属系屋根について
銅屋根(銅板屋根)について

外壁についての



豆知識

外壁のリフォームをお考えになるときは、お住まいの外壁の状態や、建物自体の老朽化などを考慮に入れてより良いリ外壁フォーム工事を計画しなければなりません。

外壁についての豆知識

板金の歴史

板金の歴史は櫛やかんざしの飾りや小判から始まります。

板金の歴史